5歳で性暴力被害を受けた少女が描いたもの [Twitterより]
連日のように性暴力に関する報道が繰り返されています。
事故や労働衛生、それから企業倫理に関すること等々、世の中の様々な分野で安全の度合い(保安度)は確実に上がってきているように思います。
しかしこの性暴力についてはどうか。
数十年前と現在、何かが変わっているでしょうか。
恐らく、状況は一つも良くなっていない。それは、被害そして加害の実態がまだまだ「伏せられている」状況にあることが大きな要因の一つなのではないか。
今回は以下のアカウントさんの投稿を引用させていただきました。
まず、上の2枚の写真が標題のそれです。
「これは口が無く、蛇に貫かれ、「助けて!」と叫んでいる1人の子供の絵です。隣に加害者の強迫観念が、口ひげを生やした男として描かれています。」・・・との事である。
詳しくは、是非とも以下の一連のツイートを参照願いたいと思います。
解説にはこうある。
彼女は40年来、ひび割れた心と大きな苦しみを抱えて生きている。ミエ・コヒヤマさん。
彼女は5歳の時に縁戚のいとこからレイプされた。この少女は誰にもこのことを言わなかった。そして、事件のことを忘れた。
心的外傷による記憶喪失。これは子供の頃に性犯罪の被害に遭った人の3分の1以上を襲う症状である。
そして32年後、彼女が催眠治療を受けているときに事件の記憶が突然蘇る。
子供の頃に性犯罪の被害に遭った人の3分の1以上・・・これは尋常ではない事態です。
内閣府の調査によると、性暴力被害者の7割近くの人が「誰にも相談しなかった」という報告もあります。
それだけ被害の相談には障害が多いという事だと思われますが、そもそもこの数字も、あくまで調査に応じて回答された方々によるもの。実態はもっと厳しいものなのかもしれません。
7割近くの「実態」が明らかにならない、これを事故に置き換えてみると7割近くの「事故隠し」がまかり通ってしまっている、という事であり、即ちこれは、性犯罪に関しては社会が「加害隠し」に加担している、もしくはそれを容認してしまっている、という事でもあります。
しかも被害が子供の場合、3分の1以上を心的外傷による記憶喪失に追い込んでいる。
何よりもまず、加害の実態が掴まれることです。
そして、被害者が十分に護られるという前提を満たしたうえで、社会に暴力加害の報告がなされることです。
それには、被害者がもっともっと支援され、被害を申し出することの障害を無くしていかなければなりません。
では、どうするか。
この問題は高度に当事者性を要する領域の部分もあり、素人が「ああしろ、こうしろ」と軽くものを言う行為は控えなければなりません。具体的な事については被害支援者らの方々に依らざるを得ないところが大きいと思います。
しかし一方で、社会全体にとっても出来ること、やるべきことにはきっちりと向き合うべきでしょう。
まず被害者の声を聞き入れること、そして徹底して護るという姿勢を示すこと。
性暴力もしくはそれが疑われる事に関して、監視圧力を高めること。
支援団体等から発せられる情報に目を向け、必要とされる範囲で支援すること。
また、この問題に真摯に取り組む政治勢力等があれば、支持すること。
それともう一点。
暴力への対抗力・抑止力となるのは、最終的にはより強大な暴力とならざるを得ない。よって、その方向への議論も躊躇しない事。
被害者の声を受け入れる機関や団体の多くはあまり知られていないと思われます。
そういったものの存在がより大きくなり、広く認知されるようになる事も、社会が被害者を護るという姿勢を示し、被害の声を挙げることの障害を少なくする方向に繋がるものと思います。
事故や労働衛生、それから企業倫理に関すること等々、世の中の様々な分野で安全の度合い(保安度)は確実に上がってきているように思います。
しかしこの性暴力についてはどうか。
数十年前と現在、何かが変わっているでしょうか。
恐らく、状況は一つも良くなっていない。それは、被害そして加害の実態がまだまだ「伏せられている」状況にあることが大きな要因の一つなのではないか。
今回は以下のアカウントさんの投稿を引用させていただきました。
まず、上の2枚の写真が標題のそれです。
「これは口が無く、蛇に貫かれ、「助けて!」と叫んでいる1人の子供の絵です。隣に加害者の強迫観念が、口ひげを生やした男として描かれています。」・・・との事である。
詳しくは、是非とも以下の一連のツイートを参照願いたいと思います。
「ミエ・コヒヤマさんの証言。未成年者に対する性犯罪の公訴時効の廃止を実現させるために。 」AFP通信記者、ミエ・コヒヤマさんの2017年のインタビュー動画です。和訳はリプ欄に記してあります。#MeToo https://t.co/phURC3FlK8 @YouTubeより
— L.Bloom (@Bloom12005028) 2018年6月5日
解説にはこうある。
彼女は40年来、ひび割れた心と大きな苦しみを抱えて生きている。ミエ・コヒヤマさん。
彼女は5歳の時に縁戚のいとこからレイプされた。この少女は誰にもこのことを言わなかった。そして、事件のことを忘れた。
心的外傷による記憶喪失。これは子供の頃に性犯罪の被害に遭った人の3分の1以上を襲う症状である。
そして32年後、彼女が催眠治療を受けているときに事件の記憶が突然蘇る。
子供の頃に性犯罪の被害に遭った人の3分の1以上・・・これは尋常ではない事態です。
内閣府の調査によると、性暴力被害者の7割近くの人が「誰にも相談しなかった」という報告もあります。
それだけ被害の相談には障害が多いという事だと思われますが、そもそもこの数字も、あくまで調査に応じて回答された方々によるもの。実態はもっと厳しいものなのかもしれません。
7割近くの「実態」が明らかにならない、これを事故に置き換えてみると7割近くの「事故隠し」がまかり通ってしまっている、という事であり、即ちこれは、性犯罪に関しては社会が「加害隠し」に加担している、もしくはそれを容認してしまっている、という事でもあります。
しかも被害が子供の場合、3分の1以上を心的外傷による記憶喪失に追い込んでいる。
何よりもまず、加害の実態が掴まれることです。
そして、被害者が十分に護られるという前提を満たしたうえで、社会に暴力加害の報告がなされることです。
それには、被害者がもっともっと支援され、被害を申し出することの障害を無くしていかなければなりません。
では、どうするか。
この問題は高度に当事者性を要する領域の部分もあり、素人が「ああしろ、こうしろ」と軽くものを言う行為は控えなければなりません。具体的な事については被害支援者らの方々に依らざるを得ないところが大きいと思います。
しかし一方で、社会全体にとっても出来ること、やるべきことにはきっちりと向き合うべきでしょう。
まず被害者の声を聞き入れること、そして徹底して護るという姿勢を示すこと。
性暴力もしくはそれが疑われる事に関して、監視圧力を高めること。
支援団体等から発せられる情報に目を向け、必要とされる範囲で支援すること。
また、この問題に真摯に取り組む政治勢力等があれば、支持すること。
それともう一点。
暴力への対抗力・抑止力となるのは、最終的にはより強大な暴力とならざるを得ない。よって、その方向への議論も躊躇しない事。
被害者の声を受け入れる機関や団体の多くはあまり知られていないと思われます。
そういったものの存在がより大きくなり、広く認知されるようになる事も、社会が被害者を護るという姿勢を示し、被害の声を挙げることの障害を少なくする方向に繋がるものと思います。
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